DETAIL
【Area】 日本・京都
【Style】 セゾン
【ABV】 8%
【ML】 350
-Brewer's Voice-
お米とエルダーフラワーを使った、甘やかでドライな二次発酵ストロングセゾン
【味わいの特徴】
デュポン醸造所のBon Voeuxに着想を得た、ストロングセゾン。ライスフレークを使ったセゾンらしい淡い色味とドライな口当たり、そこに甘みを帯びたハーバルなエルダーフラワーを合わせ、味わいをぱっと華やか、それでいてドリンカブルな味わいに仕上げました。
【相性の良い食事】
豚のしゃぶしゃぶや塩麹焼き、レモングラスやココナッツミルクを使ったタイ料理、ゴートチーズやリコッタチーズ
【名前の由来】
セゾンのバラエティの豊かさはどこから来るのか。それは、元々その時その場所でできた材料を使って仕込む土着のビールスタイルであることから、自然と共生してきた中世のベルギーの農夫たちの工夫が育んだひとつのビール文化の結晶といえよう。それを踏襲し、「お米」をつかった、ドライで味わい深い、日本ならではのストロングセゾンを造りました。
【醸造家の声】
私たちがベルジャンを語る時に、度々登場する醸造所、デュポン醸造所(Brasserie Dupont)。敬愛してやまない彼らの造る数々のマスターピースの中で、大勢があつまって祝福する時にぴったりのやや強めのセゾン、Bon Voeux(ボンヴ)は私たちが大好きなビール。これに最大の敬意を持って、私たちも新しい年に向けて盛大にお祝いするのに最適なストロングセゾンを造ることにしました。
私たちの定番「一期一会」のようにセゾンは、非常に変化に富むビールスタイルの一つ。「ファームハウスエール」とも呼ばれるだけあって、かつて農場で手に入るあらゆる材料を使って醸造されてきたことに由来します。穀物はもちろん、スパイスや異なる酵母などが使われ、どれ一つとして同じ味わいがないと言っていいほど、多彩でユニークなフレーバーを持つセゾンがたくさんあります。
現代を生きる私たちは、「農場で手に入るもの」に制約されているわけではありませんが、その考え方を捉取り入れ、ビール造りにおいてあまり一般的ではないローカルな素材を取り入れたいと考えました。そうなると、まず日本で最も広く生産されているお米を使うのがごく自然なことでしょう。お米は、ビールのボディと色合いを軽やかなものにし、シャープな飲み口を与えると同時に、高めのアルコール度数にもかかわらず滑らかな飲みやすさを与えてくれます。
さらに、ファームハウススタイルらしく、あまり一般的でないビールの材料を使うことで味わいに特徴と奥行きを加えたいと考えました。それに選んだのが「エルダーフラワー」です。この花は、他に類を見ない独特のフレーバーとアロマをビールに与えてくれます。花のように甘くハーバルなキャラクターとお米を使ったセゾンのクリスピーな味わいが合わさり、唯一無二のセゾンがまたひとつ誕生しました。さぁ、このセゾンで祝福しましょう!特別なことだけでなくても、今日という日をみんなで迎えられたことを!