DETAIL
【Area】 日本・京都
【Style】 Micro Hazy IPA
【ABV】 3%
【ML】 350
-Brewer's Voice-
「龍に雲」なんて言葉がありますが皆さんご存知でしょうか。
今年は辰年。最近盛んにしている長龍酒造とのコラボレーションビールがこちらです。
長龍のヘッドブルワー、樋代さんとは同じ関西ということもあり公私共に仲良くしていて、僕たちNudeが始まる前に長龍のブルワリーでコラボビールを造らせてもらったこともあります。今回のコラボも割と軽いノリで決まり、「こんなんしてみようぜー」って、お遊び(挑戦)的な要素もちらほらと。
お遊び要素として一つめは、甘酒(米麹)をそのままタンクに入れています。
本来ビールには麦芽(原料)のエキスのみを使用するので穀物の固形部分がタンクに入ることはありませんが、甘酒をタンクに直接投入しています。色々理由はありますがそれによって麹のテクスチャーをビールにつけるというのが狙いです。
2つめはDip Hopという手法を用いました。
皆さんがご存じのドライホップとは違う方法でのホップ香の抽出方法です。
ホップは通常煮沸中の麦汁か、発酵中もしくは発酵後の発酵タンクに投入されますが、
Dip Hopではホップティー(ホップ+お湯)を作ったのち、発酵タンク内で麦汁と合わせるというものです。
簡単にいうと、ドライホップによって出てしまうホップ由来の不要な樹脂様の香りがDip Hopなら最小限に抑えることができます。
ちなみに「龍に雲」とは
「龍が雲を得て天に昇るように、英雄豪傑などが機を得て盛んにするさま」だそうです。
長龍の威を借りたいところではありますが、まだまだちっぽけな僕たち。
靄でも飲みながらありのままに過ごしてゆきます。
Style:Micro Hazy IPA
AVB:3.0%
IBU:0
Malt:Pilsner, Pale Ale, Carapils, Flaked Oats, 米麹
Hop:Cascade, Aramis, Riwaka, Citra Cryo
Yeast:Voss
Taste
香りはRiwakaの白ブドウの様な鮮やかさと白桃や白い花を思わせる可憐さが感じられます。味わいは白桃やオレンジ、白ブドウなどのフルーツ感の中に、麹のクエン酸由来か優しめに感じる酸味があります。軽やかな喉越しですが、米麹を発酵タンクに丸ごと投入したからなのか、ほんのちょっとまろやかな口触りがあるのが面白いです。
Scene
朝から勢いをつけたい時に