DETAIL
【Area】 日本・東京
【Style】 Kölsch Style
【ABV】 4.5%
【ML】 330
-Brewer's Voice-
醸造士 : 斯波克之
「繊細なバランスを追求する、くにぶるの顔的ビール」
1926は繊細なバランスを追求するKUNITACHI BREWERYの顔的なビールで、ホップと酵母の香りによるレモンやほのかな白ぶどう、青りんご様の柔らかな果実味と余韻に主張し過ぎない麦芽のニュアンス。IPAのような突き抜けて尖った個性ではなく、全体の調和の中でドリンカビリティと飽きのこない繊細なひねりを表現することを目指しています。
現在も糖化行程の細かい調整は続けていますが、この点に関してはおおよそ方向性は定まってきました。1926を飲み続けて、この説明文も欠かさず読んでくださっている希少な方はお気づきかもしれませんが、最近の1926は最終比重が1.006と低く、だいぶ糖が食べ尽くされています。つまり、よりドライな飲み口になっています。
ここ数回は酵母の発酵温度も0.1℃単位で調整をしています。ここ最近は酵母のエステルも控え目な発酵管理だったので、もう少し引き出す最適なポイントを探しています。
ホップはSaphirとHallertau Blancの割合を微調整し、ホップそのものの使用率を減らしています。前回、緊急的に使用したDiamantは今回はもちろん使っていません。
次回も今回の仕込みを踏まえて理想としている味わいに近づけるため再び細かい調整をしていきます。
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このビールの名前「1926」は旧国立駅舎の竣工年に由来しています。
赤い三角屋根の国立駅舎は1926年に生まれ一度解体されましたが、無くなることを惜しんだ沢山の市民の声によって2020年に復元されました。
また、国立市は南側の古い地域と北側の新しい地域が並立している2つの顔を持つ街でもあります。
Kölsch Styleは上面発酵的な華やかさと下面発酵的な飲み心地という2つの顔を持ち、伝統的でありながら、ある意味では新しさを見出す余白があることから好奇心旺盛なアメリカの醸造士たちにも人気が高いスタイルです。
こうした国立とKölsch styleの類似性に想いを寄せ、イメージを膨らませて生み出したビールが1926です。くにぶるが掲げるテーマ「古いは新しい」をかたちにした代表的ビール、くにぶるの顔的ビール1926。沢山の人に親しんでいただければ嬉しいです。