レレーニングでは過去にエミール・クリーム醸造所が1962年まで、アウトブラインにサクランボを漬け込み樽で熟成させるビールを造っていました。そのビールを現代に復活させたビールがレーニング・クリーケン・ロートです。このビールも3種類の麦芽と2種類のフレッシュホールホップを使用、フランス産のバージンオーク樽にビールと、レーニングと同じウェストフーク地域のフールネ産のサクランボをビール量の20％漬け込み8か月ほどオークエイジングさせます。年間生産量はわずか3000本ほど。アウトブラインほど香ばしさはないですが、似たような個性にサクランボの甘酸っぱい香りが加わり、バージンオークならではの樽香も兼ねそろえております。ベルギーでは安価なイタリア産やポーランド産のサクランボを使う醸造所が多いですが、あえて地元産にこだわり、昔と同じ味わいを再現しようとする姿勢は、本当にレーニングの職人魂を感じます。
ベルギー/フルーツビア/7%/375ml