DETAIL
【Area】 日本・京都
【Style】 Grape Sour IPA
【ABV】 7%
【ML】 350
-Brewer's Voice-
ほのかな酸味と白ブドウの果実味溢れるさっぱりドライなグレープIPA
【味わいの特徴】
ドライでフルーティーな白ワインとビールの間をいくような、白ブドウの果実味あふれるサワーIPAに仕上げました。
【相性の良い食事】
タコとセロリの酸味の効いたサラダ、豚挽肉と玉ねぎのラグーパスタ、レーズンを使ったチーズケーキ
【名前の由来】
ワイナリーでは、晩夏に一年で一番忙しいぶどうの収穫の季節を迎えます。この房の果は、実ったぶどうを収穫し、喜びに満ち溢れた雰囲気の中でワイン造りをする光景を取り込んだようなビールにすることにしました。
【醸造家の声】
8月になると、産地では丸々とした実が詰まったぶどうがたわわにでき、ワイナリーでは一年で一番忙しい収穫の季節がやってきます。この房の果では、実ったぶどうを収穫する光景を取り込んだようなビールにしたいと思いました。
具体的に言うと、白ぶどうを圧搾し、ワインになる前の果汁が作られる時に立ちこめる、柑橘やハーブやほのかな酸味を感じさせる独特な香りをビールに取り入れるイメージで、白ワインのような爽やかでフルーティーな酸味とIPAの風味や香りの境界を曖昧にし、絶妙にブレンドすることを狙いました。
ベースには品質の高いピルスナーモルトを使い、わずかなボディ感を与えるために少量のオーツ麦を加えることで、洗練度を高めます。ホップは、ネルソンソーヴィン、サブロ、サザンクロス、リワカをブレンドしたものを使用しました。ネルソンはフルーティーでシャルドネのようなキャラクターで知られていて、サブロのトロピカルな甘さで香りの個性を丸くまとめることにしました。サザンクロスは、トロピカルフレーバーをさらに印象づけるサポート役として使用し、リワカは鮮やかな柑橘系の香りをもたらしてくれます。これらのホップはすべて、苦みを最小限に抑え、反対に香りを最大限に引き出すために、醸造の後半で投入することにしました。
さらに、ロンドンエール酵母とフィリーサワー酵母をブレンドしたもので発酵させることで、フルーティーな香り成分と乳酸を混ざり合い、ビールにほのかな酸味をもたらされ、さらに柑橘系のキャラクターを引き出すことができました。そして最後に、白ブドウ果汁と混ぜ合わせることで、白ワインを感じさせる渋み(タンニン)と果実由来のフルーティーなキャラクターが加わりました。豊作の果実を目の前にした時の喜びや自然からの恵みを想像しながら、ゆっくりリラックスして味わうのにぴったりのビールです。